古事記神話「古事記物語」

[童話]古事記神話「古事記物語」


天照大御神須佐之男命 3
 

「弟よ。何をしにここへきたのだ」
「姉上。わしは、何もたくらんではいない。父が泣
きわめいているわけを聞いたので、大好きな母の
国へ行きたいといったら、さっさと出ていけと追い
だされてしまったのじゃ。それで、別れの挨拶をし
ようとやってきたのだ。ただそれだけじゃ」


「弟よ。邪心がないことを、どうやって証明するの」
「こどもを生んで、あかしをたてよう」
「じゃあ、そうしましょう」
天照大御神須佐之男命は、天の安の河をはさ
んで、うけいをしました。
最初に、天照大御神がうけいを。
弟の十挙の剣を借り、剣を三つに折りました。


         つづく



古事記」は、どのようにして編集されたのか?


古事記神話「古事記物語」を書いた数年後、
斎木雲州著「古事記の編集室」を読みました。

http://oomoto.net/sub3-b.html


著者の「斎木雲州」さんについては、この本を。

http://oomoto.net/sub3-c.html