2020-09-04 竹取物語 童話 [童話]竹取物語 石作の皇子と仏の御石の鉢 2 皇子は、その鉢に、たっぷり煤墨を塗り、錦の袋に 入れ、かぐや姫の家へ持って行きました。 かぐや姫が、石作の皇子が持ってきた鉢をみると、 鉢の中に手紙が入っています。 ひろげてみると、次のような歌が。 海山の道に心をつくしはてないしのはちの涙ながれき かぐや姫は、「鉢に光があるかしら」と、何度も鉢を みました。 でも、何の光もありません。 置く露の光をだにもやどさまし小倉の山にて何を求めけむ かぐや姫は、その鉢を、皇子に突き返しました。 つづく