竹取物語

[童話]竹取物語


石作の皇子と仏の御石の鉢 3


皇子は、鉢を門口になげ捨て、それでもへこたれず
に、かぐや姫に返歌を詠みました。


白山にあへば光の失するかとはちを捨てても頼まるるかな


かぐや姫はあきれてしまい、返歌はしませんでした。
皇子は、弁解をしながら帰って行きました。


偽の鉢を捨ててからも、あつかましくも「頼まるるかな」
といった石作の皇子のことばが元になり、あつかまし
いことを「はじをする」というようになりました。

 
         つづく