竹取物語

[童話]竹取物語


大伴御行大納言と龍の頸の玉 5


大納言は、家来たちからの連絡を、首を長くして待
っていました。
でも、いくら待っても、連絡がありません。
しびれをきらした大納言は、家来を二人連れ、難波
の港まで様子をみに出かけました。 


そして、二人に命じました。
「大伴大納言さまの家来が、ここから出航し、龍を殺
して、龍の頸の玉を手に入れたといううわさを聞いた
ことがあるか、聞いてこい」と。


すると・・・。
「ふしぎな話ですなー。そんな仕事をしている船など
ありませんよ」
船長たちが、笑いながらいいました。


             つづく