竹取物語

[童話]竹取物語


大伴御行大納言と龍の頸の玉 7


その上、雷もごろごろとなりだし、ぴかっと稲光も。
「今まで、こんな苦しい目にあったことは一度もない。
どうなってしまうのか」


すると、船頭が。
「長い間、このあたりを船で通っているが、こんない
やな目にあったことは一度もない。船が沈まなけれ
ば、雷が落ちるだろう。神様の助けがあれば、南の
海に漂着できると思うが。あなたを船に乗せたばか
りに、こんなことになってしまうなんて・・・」
船頭は、泣きだしました。

             つづく