竹取物語

[童話]竹取物語


帝のお召しに応じないかぐや姫 9


「そんなはずはない。私は、どんな手を使っても、
連れていくつもりだ」
輿を邸につけている間に、かぐや姫はすっと姿を
消してしまいました。


かぐや姫が、あっという間に、消えてしまった。残
念だ。姫がいうように、普通の人ではないのかもし
れない。そうであれば、無理やりつれていくわけに
もいくまい。かぐや姫、連れて帰るのはあきらめた
から、もう一度、姿をみせておくれ」
帝のことばを聞き、かぐや姫は姿をあらわしました。


            つづく