竹取物語

[童話]竹取物語


帝のお召しに応じないかぐや姫 11


かぐや姫が、帝に歌を返します。


  むぐらはふ下にも年は経ぬる身の

  なにかは玉のうてなをも見む


帝は、かぐや姫の歌を詠み、すばらしい歌だと思い
ました。
帝は、御殿に帰りたくなかったが、ここで夜を明かす
わけにはいかないので、しかたがなく御殿へ帰りま
した。


帝は、御殿に帰り、そばに仕えている女性をみたが、
かぐや姫のように美しく、素晴らしい歌を詠む人はい
ません。
今までは、他の人よりは素晴らしいと思っていた女性
さえ、かぐや姫と比べるとみおとりがしました。


            つづく