竹取物語

[童話]竹取物語


帝のお召しに応じないかぐや姫 8


帝は、急いで狩りの日を決め、狩りに出かけました。
そして、姫の家へ寄りました。
帝が、家の中へ入ってみると、美しい姫が座ってい
ます。
今までみたことのない美しさでした。
帝は、奥へ逃げて行こうとするかぐや姫の袖をつか
まえ、そばに座らせました。
かぐや姫は、顔を袖で隠しています。


「許しはしないぞ」と帝がいうと、かぐや姫が、「私は、
この国で生まれたものではありません。だから、私を
連れて帰るのは難しいでしょう」といいました。


            つづく