2020-11-09 竹取物語 童話 [童話]竹取物語 帝のお召しに応じないかぐや姫 14 「姫。月をみて、物思いにふけっているようだが、何 か悩み事があるのかね」 おじいさんが、聞きました。 「月をみると、心細くしみじみした気持になりますが、 何も悩み事はありません」と。 しばらくして、またおじいさんが姫の様子を見に行 くと、まだ物思いにふけっているようでした。 「大切な姫よ、何を思い悩んでいるのかね。悩み事 は何かな」 「悩み事は、何もありません。ただ、月を見ると、何と なく心細くなるだけです」 つづく