竹取物語

[童話]竹取物語


帝のお召しに応じないかぐや姫 13


「姫さま。月をみるのは、不吉です。二度と月をみて
はいけません」
姫に仕えている人がとめるのですが、姫は月をみて、
はげしく泣くようになりました。


七月十五日の夜。
かぐや姫は縁側に出て座り、月をみながら、物思い
にふけっています。
「姫さまは、月をみて、何か心を動かされているよう
です。ただごとではありません。何か悩み事がある
のでは・・・。気をつけて、姫さまのことをみてあげて
ください」
姫に仕えている人が、おじいさんにお願いしました。


            つづく