竹取物語

[童話]竹取物語


帝のお召しに応じないかぐや姫 12


帝は、かぐや姫のことが気になり、一人で暮らしてい
ます。
仕えている女性の所も、帝は行く気がないようでした。
帝は、かぐや姫に、何度も手紙を書きました。
かぐや姫は、お召しには応じなかったが、帝との手紙
のやりとりはしました。
帝は、かぐや姫への手紙に、季節の木や花をつけて、
歌を届けるのを楽しみにしています。
 

帝とかぐや姫が、手紙のやりとりをしているうちに、三
年がすぎました。
かぐや姫は、ある年の春頃から、月を見て物思いにふ
けることが多くなりました。


            つづく