2020-11-10 竹取物語 童話 [童話]竹取物語 帝のお召しに応じないかぐや姫 15 「姫、もう月をみてはいけません。姫の様子をみると、 何か悩んでいるようにみえるが」 「私は、月をみないではいられません」 と姫がいいました。 姫は、月が出ると、縁側に座り、ためいきをついてい ます。 月が出ていない時は、物思いにふけっている様子は ありません。 姫は、月が出る時刻になると、時々ためいきをつき、 泣いています。 「まだ姫さまは、悩み事があるようです」 仕えている人たちは心配しました。 でも、姫が何を悩んでいるのか、誰もわかりません。 つづく