竹取物語

[童話]竹取物語


帝、かぐや姫の昇天を確かめる 4

 
「蝙蝠一匹でも飛んだら、さっと殺し、みせしめの
ため外にさらしてやろうと思っています」
兵士のことばを聞き、おじいさんは頼もしく思いま
した。


それを聞いた、かぐや姫が。
「戸をしめて、戦う準備をしていても、月の国の人
たちとは戦うことはできません。弓矢でも、月の人
たちを射ることはできないでしょう。たとえ鍵をかけ
てあっても、月の国の人たちがくれば、鍵が自然に
開いてしまいます。戦おうとしても、どの人も戦う気
持はなくなってしまうでしょう」


            つづく