2020-12-11 火とぼし山 童話 [童話]火とぼし山 第一章 次郎、西の村へ 6 「えっ、きよちゃんが」 「次郎さんは、休みがないんでしょ。だったら、私が 会いにいく」 「でも・・・きよちゃんは、女の子。暗い夜道を何時間 も歩かなくてはならないのだよ。きよちゃん、夜道を 一人で歩けるの」 次郎が心配して聞きました。 「大丈夫。次郎さん」 きよは、きっぱりいいました。 「大好きな次郎さんのためなら、私どんなことでもする」 きよは、心の中でそっとつぶやきました。 つづく