2021-03-23 鹿になった観音さま 童話 [童話]鹿になった観音さま 鹿になった観音さま 2 秋のある日。 「うー、わん、わん」 「わん、わん、わん」 タケルとチハヤが、裏山でけたたましくほえています。 「どうしたのだろう。裏山に魔物でもいるのだろうか」 和尚は、山をみながらいいました。 すると、 甲賀三郎兼家が、通りかかりました。 三郎は、鹿狩りの名人。 毎日山へ行き、鹿狩りをしています。 三郎は、鹿だけでなく、うさぎやいのししなどもとって いました。 三郎の家は、田畑や山林をたくさん持っています。 村一番の金持でした。 つづく