黄金色のまゆ玉

[童話]黄金色のまゆ玉


    黄金色のまゆ玉  4


その日の夜。
青年たちは、物陰にかくれて、明神さまがでてくる
のをじっと待っていました。
すると・・・。
明神さまがでてきました。
「おお、寒いっ」
明神さまは、空をみあげみぶるいしました。
そして、なにやら小声でつぶやくと、足早に歩き始
めました。


その早いことといったら。
青年たちは、こんなに早く歩く人をみたことがありま
せん。
青年たちは、たちまち明神さまをみうしなってしまい
ました。
 

             つづく