2021-09-15 赤い夕顔の花 童話 [童話]赤い夕顔の花 赤い夕顔の花 55 「馬鹿なことをいう奥がたじゃ」 おばあさんは、にやにや笑いながらいいました。 お万たちは、「おさわがせし申し訳ありません」と頭を さげ、その家を去りました。 なんて心のせまいおばあさんなのでしょう。 ことわりもなく夕顔の花をとったことは、悪いことです。 でも、庭先には、数えきれないほどたくさん花が咲い ていたではありませんか。 その中の一つを、幼いこどもにあげようというやさしい 気持がなぜないのでしょう。 つづく