2021-09-09 赤い夕顔の花 童話 [童話]赤い夕顔の花 赤い夕顔の花 49 おばあさんは、長五郎の手から、無理やり夕顔の花 をひったくりました。 長五郎は、何がおこったのかわからず、おびえてい ます。 「申し訳ございません。ことわりもなく、夕顔の花を一 ついただきました。どうか失礼をお許しくださいませ」 お万が、おばあさんにわびました。 「みかけない顔じゃが、どなたじゃ」 「私は・・・」 「奥がたさま。名前をなのってはいけません」 そうべえが、小声でいいました。 つづく