明神さまの姿をみた少女

[童話]明神さまの姿をみた少女


明神さまの姿をみた少女 9


小鹿は「こっちへおいで。こっちですよ」と
いうように、つぶらなひとみで少女をみつめ、
どこかへさそっているようなしぐさをしました。
少女は何かにさそわれるように、小鹿の後を
ついていきました。


小鹿は時々たちどまり、後をふりかえってい
ます。
どこまでも続くすすきの原を、少女は小鹿の
後をついて足早に歩きました。


どの位歩いたのでしょうか。
少女には長い時間歩いたような気がしました。
少女は小鹿に案内されて、丘の上にある小さ
なほら穴の中へ入って行きました。


        つづく





「明神さまの姿をみた少女」は、
みほようこ初めての童話集「風の神様
からのおくりものに収録されています。


https://mihoyouko.web.fc2.com/index.html


本の注文は、鳥影社へ

https://www.choeisha.com/order.html