明神さまの姿をみた少女

[童話]明神さまの姿をみた少女


明神さまの姿をみた少女 8


「あの山のむこうにはなー、広い高原があるの
だよ。そしてその高原には、昔から大勢の女神
さまたちが住んでおられるそうだよ。秋になる
とな、女神さまたちが赤いきれいなちょうにな
って、広い高原を楽しそうにまうそうだよ。と
ても美しい舞だそうだ」と。


少女が後をふりむくと、いつきたのでしょうか。
かわいい小鹿が少女の後にちょこんと立ってい
ました。
小鹿の耳はたてにふたつにわれていました。
「この小鹿は明神さまのおつかいをしている小
鹿ではないかしら」
少女はなぜかそう思いました。
 

        つづく





「明神さまの姿をみた少女」は、
みほようこ初めての童話集「風の神様
からのおくりものに収録されています。


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