[童話]守屋山に黄金色の花が咲いた
守屋山に黄金色の花が咲いた 7
あちこち歩きまわり疲れた少女は、枯葉の上
に腰をおろしました。
そしていつの間にかねむってしまったのです。
「少女よ、少女よ。目をさますのじゃ。こん
な所でねていると、かぜをひくぞ。わしはこ
の山に住んでいる明神じゃ。今日はおまえに
良いものをみせてあげよう。わしの後をつい
ておいで」
その声はいつか聞いたことのある明神さまの
声でした。
少女は声のする方にむかって歩いていきました。
つづく
「守屋山に黄金色の花が咲いた」は、
みほようこ初めての童話集「風の神様
からのおくりもの」に収録されています。
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