守屋山に黄金色の花が咲いた

[童話]守屋山に黄金色の花が咲いた


守屋山に黄金色の花が咲いた 4


そんな兄に少女はどう接したら良いのかわか
らず、ただおろおろするばかりでした。
心のやさしい少女でしたが、そんなことがた
び重なると、兄をうとましく思うこともあり
ました。


「私は兄ちゃんのことをこんなに思っている
のに…。なぜ兄ちゃんは…」
少女は心をとざしている兄をみることが苦痛
でした。
そんな少女の様子を、明神さまははらはらし
ながら、見守っていました。


       つづく





「守屋山に黄金色の花が咲いた」は、
みほようこ初めての童話集「風の神様
からのおくりもの」に収録されています。


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