[童話]守屋山に黄金色の花が咲いた
守屋山に黄金色の花が咲いた 6
少女は守屋山にむかって、足早に歩いて行き
ました。
守屋山についた少女は、山の中をあてもなく
歩きまわりました。
黄金色の花といっても、どんな形をしている
のか、どのくらいの大きさなのか少女にはわ
かりません。
でも少女は黄金色の花をみつけようと必死で
した。
春がきたといっても、山の春はおそく、木の
芽がほんの少しふくらんでいるだけでした。
どこをさがしても、黄金色の花などありません。
枯葉が一面に落ちているだけでした。
つづく
「守屋山に黄金色の花が咲いた」は、
みほようこ初めての童話集「風の神様
からのおくりもの」に収録されています。
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