[童話]福寿草になった少女
福寿草になった少女 18
「もしかして、守屋山へ行ったのでは・・・」
小雪のちらつく中を、大がかりな山狩りが、
一晩中おこなわれました。
でも、福をみつけることはできませんでした。
「福や、福や。どこへ行ってしまったの」
「この寒さでは、福はこごえしんでしまうだ
ろう。かわいそうに」
長者夫婦は、いてもたってもいられません。
「福が無事にもどってきますように」
二人は、ひっしで明神さまにお願いしました。
つづく
「福寿草になった少女」は、
みほようこ二冊目の童話集「竜神になった
三郎」に収録されています。
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