[童話]福寿草になった少女
福寿草になった少女 21
福がたおれていた場所にたどりついた時、
二人は「あっ」と大声をあげました。
わずかに残った雪の中に、長者が・福が・
村の人々が、あんなにみたいと思った黄
金色の花が、一本咲いていたのです。
黄金色の花は、太陽にあたり、きらっき
らっと輝いていました。
それはひとえの黄金色の花でした。
「まあ、きれいな花だこと」
二人は、黄金色の花にかけよりました。
すると・・・。
「リーン・リーン・リーン」
どこからか鈴の音が聞こえてきました。
「福、福なのね」
つづく
「福寿草になった少女」は、
みほようこ二冊目の童話集「竜神になった
三郎」に収録されています。
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