女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの

 

座禅草が咲いている高原で 7


「清太さん。きよってよんで」
「おらが、おじょうさまのことを、きよちゃ
んってよんでいいの」
「いいわ、清太さん。二人だけの時は、きよ
ってよんでね」
「じゃあ、これからは・・・きよちゃんって
・・・よぶね」
清太が、はずかしそうにいいました。


「白駒。出発するぞ」
「清太さんは、白駒が好きなのね」
「うん。おらは、白駒が大好き。白駒も、お
らが好きだと思うよ。ねぇ、白駒」
白駒は、「私も、清太さんが大好き」というよ
うに、「ひひーん」となきました。


        つづく