[童話]古事記神話「古事記物語」
伊耶那岐命(いざなぎのみこと)と伊耶那美命(いざなみのみこと) 10
「あの男を追いかけていき、つかまえてきなさい」
大声で、醜女(しこめ)に命じました。
醜女が、すごい勢いで追いかけてきます。
伊耶那岐命は、黒い髪飾りをとり、醜女に向かっ
て投げつけました。
すると、たくさんの山ぶどうの実に。
醜女が山ぶどうを食べている間に、遠くへ逃げま
した。
醜女は、なおも追いかけてきます。
伊耶那岐命は、右のみずらにさしていた櫛の歯
を折り、投げ捨てました。
すると、今度は竹の子が頭を出しました。
醜女が竹の子を食べている間に、伊耶那岐命は
どんどん逃げました。
つづく
「古事記」は、どのようにして編集されたのか?
古事記神話「古事記物語」を書いた数年後、
斎木雲州著「古事記の編集室」を読みました。
著者の「斎木雲州」さんについては、この本を。