2021-03-04 火とぼし山 童話 [童話]火とぼし山 第七章 新しい出発 23 「気をつけて帰ってくださいね。明神さまによろしく」 きよは、二人の姿がみえなくなるまで見送りました。 「今日から、私の新しい生活が始まるのね」 きよは、そっとつぶやきました。 「そうじゃ。今日から、きよの新しい生活が始まるの じゃ。きよ、元気で暮らせよ」 明神さまの声が、再び聞こえてきました。 その声は、あたたかなやさしい声でした。 おわり