火とぼし山

[童話]火とぼし山


第七章  新しい出発 23


「気をつけて帰ってくださいね。明神さまによろしく」
きよは、二人の姿がみえなくなるまで見送りました。
「今日から、私の新しい生活が始まるのね」
きよは、そっとつぶやきました。


「そうじゃ。今日から、きよの新しい生活が始まるの
じゃ。きよ、元気で暮らせよ」
明神さまの声が、再び聞こえてきました。
その声は、あたたかなやさしい声でした。


             おわり