2021-07-20 日本武尊と明神さまの弓 童話 [童話]日本武尊と明神さまの弓 日本武尊と明神さまの弓 20 たけるはいわれるままに、腰に結んでいた帯をとくと、 大蛇に向かってぽんと投げました。 大蛇は、二つの口で帯の両端をくわえると、がばっと 立ち上がりました。 頭が二つ、体が一つの双頭の大蛇でした。 「これが、弓の正体じゃ」 厳かな声が聞こえてきました。 大蛇は、ぶるっと、大きく頭をふると、帯を引っ張りま した。 すると、湖を二つに分けるほどの、大きな弓になりま した。 つづく