2021-08-04 赤い夕顔の花 童話 [童話]赤い夕顔の花 赤い夕顔の花 13 「みなのもの、落ち着けー。落ち着くのじゃ。そして、 みんなで城を守るのじゃ。頼んだぞ」 盛永が、家臣たちにいいました。 家臣たちは、いそいで戦の準備をしました。 しかし、余りにも急なことで、盛永も家臣たちも、とほ うにくれています。 「お万。下条との戦じゃ。長五郎をつれ、すぐ浪合の 実家にもどれ。落ち着いたら、迎えに行くから」 盛永が、奥がたのお万にいいました。 「私は、最後まで盛永さまのそばにいたいと思います」 つづく