赤い夕顔の花

[童話]赤い夕顔の花


    赤い夕顔の花  60


「うー、わんわん」
突然、犬坊の目の前に、犬があらわれました。
白と黒のまだらな犬でした。
犬は、犬坊に向かって飛びかかってきました。


犬坊は、とっさにやりをかまえました。
すると、その犬の顔が、城主の盛永の顔とたぶりました。
犬坊は、やりをふりまわしました。
犬は、しつこく犬坊にとびかかってきます。


           つづく