木花之佐久夜比売

[童話]木花之佐久夜比売(このはなのさくやひめ)

      


    木花之佐久夜比売 9

      
邇邇芸命は、「誰のこどもかわからん」と、小声でつぶ
やきました。
そんな邇邇芸命をみて、木花之佐久夜比売は悲しく
思いました。


木花之佐久夜比売は、出産をするため戸のない家に
入り、出入口をすべて土でぬってふさぎました。
そして、こどもが生まれる直前、その家に火をつけた
のです。
燃えさかる火の中で、木花之佐久夜比売は、三人の
子供を産みました。


            つづく