海彦山彦

[童話]海彦山彦


    海彦山彦 8


「海の神様じゃ。宮殿の入口に、大きな井戸がある。
そのそばに、桂の木があるので、木に登って待って
いるがいい。そうすれば、海の神様の娘がそなたを
みつけてくれるだろう。そして、相談にのってくれる
だろう」


「ありがとうございました。では、海の神様の所へ行
ってきます」
「山彦よ、気をつけていくのじゃよ」
塩椎神は、山彦の姿がみえなくなるまで見送ってく
れました。 


            つづく