2021-12-26 大国主命 童話 [童話]大国主命 稲羽のしろうさぎ 3 八十神たちが、稲羽の気多(けた)海岸を通りかかる と、毛のない赤はだかのうさぎが、地べたにころがり 苦しんでいました。 それをみた八十神たちは、 「うさぎよ。毛をはやしたければ、海の水につかり、高 い山の上で風に吹かれて寝ているがいい。そうすれ ば、すぐ毛がはえてくるぞ」と、うさぎをからかいました。 八十神たちのことばを信じたうさぎは、早速海につか りました。 ずぶぬれになったうさぎは、よたよたしながら高い山 へ登り、そこで寝ころんでいました。 つづく