天照大御神と須佐之男命 

[童話]天照大御神須佐之男


    天照大御神須佐之男命 3


「弟よ。何をしにここへきたのだ」
「姉上。わしは、何もたくらんではいない。父が泣
きわめいているわけを聞いたので、大好きな母の国
へ行きたいといったら、さっさと出ていけと、追い
だされてしまったのじゃ。それで、別れの挨拶をし
ようとやってきたのだ。ただそれだけじゃ」


「弟よ。邪心がないことを、どうやって証明するの」
「こどもを生んで、あかしをたてよう」
「じゃあ、そうしましょう」
天照大御神須佐之男命は、天の安の河をはさみう
けいをしました。


            つづく