明神さまの姿をみた少女

[童話]明神さまの姿をみた少女


明神さまの姿をみた少女 6


松虫草の花の上で、赤いちょうが羽を大きく
ひろげた時、少女は余りの美しさに「あっ」
と声をあげました。
ちょうの羽には、大きな目玉のようにみえる
もようがついていたのです。
なんとも不思議なもようでした。


少女が赤いちょうにみとれていると、あっち
の方から一匹、こっちの方から一匹と、沢山
のちょうが、松虫草の花のまわりに集まって
きました。
そして沢山のちょうは大きなまーるい円をえ
がきながら、ひらひらまいはじめました。


        つづく





「明神さまの姿をみた少女」は、
みほようこ初めての童話集「風の神様
からのおくりものに収録されています。


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