火とぼし山

[童話]火とぼし山


第二章  再会 7


「十日後なんて、いや。私、毎晩でも次郎さんに会い
たい。だって、引っ越しをする前は、毎日次郎さんと
会っていたんだもの」
きよが、さみしそうにいいました。
「じゃあ、五日後に会おう。きよちゃん。会えるのを楽
しみにしているよ」
きよは、心ひかれる思いで家に帰りました。


その後。
二人は、月に何度か会いました。
そして、一晩中語りあかしました。
楽しいひとときでした。


             つづく