2021-09-22 尾掛松 童話 [童話]尾掛松 尾掛松 2 ある年の十月。 「さて、遅くなってしまったが、出雲へ行ってくるか」 明神さまは、雲にのり出雲へ向かってとんでいきま した。 出雲では、すでに各地から神様たちが集まってい ました。 「会議を始めようと思うが、みなさまおそろいかな」 司会の神様が聞きました。 「諏訪の明神さまの姿がみえませんが」 そのうちくるだろうと、神様たちは雑談をしながら、 明神さまが来るのを待っていました。 ところが、いつまでたっても姿をみせません。 つづく