火とぼし山

[童話]火とぼし山


第二章  再会 3


家を出てから、どのくらいの時間がたっているので
しょうか。
「次郎さん。会いたかったわ」
きよは、次郎にかけよりました。
「きよちゃん。ほんとにきてくれたのだね。ありがとう。
おらも、きよちゃんに会いたかった」
次郎は、笑顔できよを迎えてくれました。


きよは、次郎の笑顔をみたとたん、疲れがいっぺん
にふきとびました。
「次郎さん。この一週間、とても長かったわ。時間が
止まっているのではないかと思ったくらい」
「おらも」
二人は、再会できたことを心から喜びました。


             つづく