2021-01-23 火とぼし山 童話 [童話]火とぼし山 第五章 次郎の見合い 13 次郎、おまえのことをいちずに思っているきよのこと を、忘れてはならないぞ。おまえのことを、あんなに 思ってくれるおなごは、ほかにいないからのぅ」 明神さまは、心の中で次郎に話しかけました。 「きよと次郎は、これからどうなるのだろう。若い二人 が離れて暮らしていると、いつしか心まで離れてしま うのだろうか」 明神さまは、心の中でそっとつぶやきました。 つづく