2021-02-09 火とぼし山 童話 [童話]火とぼし山 第六章 湖を泳ぐ娘 17 その人は、大きな農家の一人娘。 その人と結婚すれば、次郎さんは一生気楽に暮ら していけるものね。 だから、次郎さんは、私がじゃまなのではないだろ うか。 きよは、次郎と過ごした日々を思い出しながら、とぼ とぼと家に帰りました。 「私と次郎さんは、これからどうなるのだろう。いつか 次郎さんと別れる日がくるのだろうか」 きよは、不安な気持で、毎日を過ごしました。 つづく